平成24年度 関西学生ホッケー春季リーグ


< 男子1部展望 >

男子1部は、1次リーグと決勝トーナメントによる2ステージシステムにより優勝校が決定される。

 

1次リーグは関西学院大学、京都産業大学、中京大学、聖泉大学、甲南大学の5チームで争われる。

 

昨年度の秋季リーグを制した立命館大学は、主将のFW藤吉陽之(4年・立命・京都)のドリブル突破、FB伊藤勇悟(4年・横田・島根)のフリックを中心にバリエーションに富んだ圧倒的な攻撃力で連覇を狙う。

 

準優勝の天理大学、FB下市悠太朗(4年・樋脇・鹿児島)のヒットシュート、FW三谷元騎(4年・丹生・福井)の突破力を中心とした迫力のある攻撃で優勝を狙う。

 

1次リーグの関西学院大学は、主将のMF松田恭輔(4年・八頭・鳥取)の個人技を生かしたゲームメイクとFB中島豪志(4年・八頭・鳥取)のスピードある攻撃とフリックを武器に優勝を目指す。

 

京都産業大学は、FB斎藤紘顕(4年・大谷・京都)のゲーム支配力と高い決定力のあるフリック、MF内田智和(3年・横田・島根)の安定感のあるプレーで優勝を目指す。

 


< 試合日程&結果 >

 

日付 会場 時間 対戦相手 スコア  得点者  アシスト者 
4/22(日) 伊吹 13:30  中京大学 4-1

石本・佐伯・小野木・迎

松本・斎藤・迎
4/30(月) 甲南 12:50  甲南大学 3-3 迎2・津田 高田
5/12(土) 舞洲 12:50  京都産業大学 5-4

樋口2・松本2・迎

佐伯2・高田 
5/13(日) 舞洲 12:50

関西学院大学

1-3

松本         
5/19(土) 柊野 13:00

立命館大学

0-6

 

 

5/20(日) 柊野  

関西学院大学

3-5


<H24春季リーグ戦評>

第1戦 4月22日(日) vs中京大学 ○4-1

台風のような激しい雨と風の中、2012シーズンの戦いが始まった。

初戦は、昨年の春季リーグの入替戦で敗れている中京大学との対戦。

聖泉大学は1部リーグに昇格しての初めての試合となる。

立ち上がりはお互いに一進一退の攻防を続けるが前半26分、聖泉大がPCを獲得しバリエーションから#4石本が先制のゴールを決める。続く29分にはゴール前での混戦から#8佐伯が押し込み2点目を挙げ2-0で前半を折り返す。

ハーフタイムに全員で気合いを入れ直し後半戦に臨む。

後半も立ち上がりはチャンスはあるもののなかなかお互いに得点まで結ぶ付けられず、時間が過ぎていく。そんな中後半21分、またもゴール前の混戦から最後に#5小野木が決め3点目。続く27分にはゴール前でのリバウンドを#14迎が豪快なリバースシュートを突き刺し4点目を挙げる。しかし28分には中京大にPCを与えてしまい失点を許してしまう。

このまま試合は終了し、聖泉大は1部での初勝利を納め白星発進となった。

(文責:櫻井 雄太)


第2戦 4月30日(月) vs甲南大学 △3-3

12:50STARTした聖泉大学vs甲南大学の一戦。

先制したのは聖泉大学。前半16分に#14迎が左へかわしリバースシュートを決め先制。しかし、その10分後、前半26分に甲南大がビックチャンスを迎えるが、これを#4石本が体をはったDFで相手を止めるがこれがPSの判定を取られてしまう。これを甲南大#5柳本が決め同点に。さらに29分には#18斎藤がランニングリバースシュートを決め21と甲南大学リードで前半を折り返す。

後半なんとかしてリードしたい聖泉大はボールは支配するが、なかなか得点には結び付けられず一進一退の攻防が続く。そんな中、後半8#19津田がリバウンドを押し込み同点に。流れが聖泉大に向きかけた直後の後半17#17高田がイエローカードで退場となり、一人少なくなった聖泉大はしばらく甲南大に押される場面が続く。しかし、点は取られることもなく人数が戻ると後半25分、#17高田のパスから#14迎の豪快なリバースシュートが左上に突き刺さり3-2とリードを伸ばした。このまま試合が終了するかに思われたが、後半33分に甲南大がPCを取り、#21橋本がシュートを決め、結果3-3で終了し、引き分けで試合は終了した。

この結果、聖泉大学は2戦を終えて、11分けとなり、負けが許されない状況となった。

(文責:佐伯 隼作)


第3戦 5月12日(土) vs京都産業大学 ○5-4

天気も良く日差しが差す中、聖泉大学と京都産業大学の試合が行われた。

京都産業大のセンターパスにより試合が開始された。前半早々に聖泉大の激しい攻撃が始まる。前半5分に#14迎がシュートを放ち相手のセーブに合うものの、リバウンドを#18樋口が押し込み先制点を挙げる。しかし、京産大も少ないチャンスを活かし、聖泉大からPCを奪う。前半12分、京産大の斎藤選手が力強いフリックシュートにより1-1に並んだ。その勢いに乗ろうとする京産大だが、聖泉大の粘り強い守備と激しい攻撃により前半16分にPCから#3松本が豪快なフリックシュートを決め、さらに前半33分に#18樋口が追加点を入れる。しかし、京産大も残り少ない中、前半終了間際の35分にPCから増谷選手がシュートを決め前半終了。聖泉大との距離を縮め、3-2で前半戦を折り返す。

後半は聖泉が1点リードのまま、聖泉大のセンターパスによりゲームが開始した。両者とも粘り強い守備のなか得点チャンスを狙う攻防戦だったが、後半18分、京産大の岡田選手が得点を決め同点に追いつく。その後、聖泉大と京産大それぞれ1点ずつを決め、同点で試合が終了するかに思われたが、後半33分に#14迎が5点目のシュートを決め劇的な勝利を収めた。

(文責:杉田 浩一)


第4戦 5月13日(日) vs関西学院大学 ●1-3

昨日の肌寒い日とは一転少し暑いくらいの日照りの中、舞洲ホッケー場にて聖泉大学vs関西学院大学の試合が行われた。
立ち上がり関学の激しい攻めに防戦一方の聖泉だが、サークル付近で高い集中力を見せ、簡単にシュートを打たせない。聖泉が先にPCを獲得し得点のチャンスになるが点には結び付けられない。その後も関学有利の試合展開になり22分関学PCからポストにあたったボールを押し込まれ先制されてしまう。しかし、聖泉もPCを獲得しリバウンドを#14迎がゴールに押し込み同点に追いつく。同点に追いついてまもなく関学にPCからシュートを決められ1-2になる。そのまま関学リードで前半が終了してしまう。
後半戦に入ると、両者一進一退の攻防の中、45分関学がゴールを決め点差を広げる。前半に比べ両者サークルに入る場面が増え、聖泉も得点のチャンスが見え始める。試合も終盤にはいり果敢に攻め続ける聖泉だが関学も失点しまいと堅い守備をみせる。そのまま試合が終了し、1-3で関学が勝利しした。これで、1部予選リーグの全ての試合が終了し結果、聖泉大は2位が決定し、519日に柊野ホッケー場で行われる、順位決定戦(vs立命館大)にコマを進めることとなった。

(文責:辻 功次)


決勝トーナメント 5月19日(土) vs立命館大 ●0-6

関西学生春季リーグの決勝トーナメント準決勝の聖泉大学vs立命館大学が晴天の中、柊野ホッケー場にて行われた。

試合は立命館大学のセンターパスにより開始される。前半5分、立命館のキレイなパス回しからシュートを打たれ先制点を許してしまう。早い時間帯に先制点を許した聖泉大は、焦りとプレッシャーからなかなか普段のプレーを発揮することができない。プレス、ビルドアップ、ボールポゼッションを満足にできないまま、立命大に開始15分で4失点。その後は、徐々に落ち着きを取り戻した聖泉DFが攻撃を食い止め、前半0-5で折り返すこととなる。

後半に入ると、聖泉陣内に入り込む立命攻撃陣だが、前半の反省を活かし気持ちを入れ替えた聖泉大は粘り強い守りを見せる。しかし、後半18分、立命大がPCを獲得しゴールを許してしまう。シュート数、PC数ともに立命大が圧倒するものの、聖泉大もゴールを譲らない展開が続く。後半終了間際には、聖泉大が堅守速攻でチャンスを作るものの、シュートにまでは至らず、終了のホーンが鳴り響いた。

終わってみれば0-6と大差の付く内容だったが、後半はロースコアで守り抜くことができ、精神的な弱さが浮き彫りとなる試合内容だった。

(文責:松本・金丸)


3位決定戦 5月20日(日) vs関西学院大学 ●3-5

昨日とは変わって曇り空の少し暑い中、決勝リーグの3位決定戦が始まった。

3位決定戦の相手は、春季リーグ予選リーグで聖泉大が敗退したチームの関西学院大学である。

聖泉大は、リベンジの意識で試合に臨んだ。立ち上がりはお互いにパスでの攻防となるが、前半19分PCからスイープショットで決められ0-1となり、そのまま聖泉大は前半に取り返すことができず、前半は終了する。

後半に入ると、試合開始直後の後半2分。聖泉大がPCから相手のクリアしたボールを撮りスイープでゴールを決める。聖泉大は勢いそのままに、後半5分にキーパーと1対1になった#18樋口がキーパーの頭上を越える技ありのループシュートを決め逆転に成功。しかし、後半9分にはボールを奪われて相手のヒットシュートが見事に決まり、2-2の同点とされる。その後、12分、21分とPCのハイプッシュから失点し2-5と点差を話されてしまう。聖泉大は負けじと1点を取り返し3-5とするが、ここで試合終了のフォーンが鳴り響いた。

聖泉大は敗戦したものの、勝利をつかむ手ごたえを感じた試合だった。

この試合の結果、聖泉大は4年目を迎えて初の全日本大工王座決定戦への出場権を得ることとなった。

対戦相手は、またしても関西学院大学。今季3度目にして勝利をつかむことができるか。

(文責:小野木 太亮)