平成25年度 関西学生ホッケー 春季リーグ


<男子1部展望>

1次リーグは、聖泉大学、関西学院大学、中京大学、甲南大学、京都産業大学、朝日大学の6チームで争われる。その後、1次リーグの上位2チームに、立命館大学、天理大学の2校を加えた4校による決勝トーナメントが行われ、2013春季リーグの優勝校が決定する。

 

1次リーグの聖泉大学は、FB松本 謙人(4年・門川・宮崎)のフリックと迎 恵輔を中心とした巧みなパスワークを武器に優勝を目指す。

 

今季も、天理大学と立命館大学の決勝戦となるのか、それとも近年着実にレベルを上げてきている1次リーグ校が阻止することができるのか。今大会も熱戦が期待される2013春季リーグに注目したい。

 

(パンフレットより抜粋)


<試合日程 & 結果>

 

日付 会場 時間 対戦相手 スコア  得点者  アシスト者 
4/21(日) 甲南 14:30 朝日大学 1-5 越智 高田
4/28(日) 舞洲 14:30 京都産業大学 19-0

片山3、越智3、高田3、

樋口2、松本2、中島2、

津田1、鈴木1、金丸1

齋藤1

越智7、生駒3、

樋口2、高田2、

中野1、中島1、

齋藤1、金丸1

小野木1

5/3(金) 甲南 12:50 甲南大学 5-0

越智2、樋口1、松本1

金丸1

樋口2、中島2、

津田1

5/4(土) 伊吹 12:00

中京大学

3-0

津田2、高田

越智1、高田1、

小野木1

5/18(土) 瑞穂 12:00

関西学院大学

2-2

津田、金丸

樋口、小野木
5/25(土) 親里 15:00

天理大学

1-2 越智 樋口
5/26(日) 親里 13:00 朝日大学 0-3 なし なし

<H25 春リーグ 戦評>

第1戦 4月21日(日) vs朝日大学 ●1-5

4月21日(日)、平成25年度関西学生ホッケー春季リーグ男子1部、聖泉大学vs朝日大学の試合が曇り空の中行われた。

朝日大学が立ち上がりから攻撃をしかけ、前半1分に朝日大学の打ち込みからタッチシュートを決められ流れを掴まれる。その後6分にリバースシュートを決められ更に7分にも追加点を決められ3-0と突き離される。聖泉大学も攻めるが朝日大学の堅い守りに阻まれ得点につながらない。このまま前半戦は3-0と朝日大学のリードで折り返す。

後半にはいると、聖泉大学が36分にPCを獲得するも決めきることができない。その後、朝日大学が攻撃を続けるがなかなか得点を得ることができない。しかし、63分に朝日大学がPCを獲得し、これを押し込まれ5-0となる。

このまま試合が終了するかと思われたが69分に聖泉大学#17越智が得点を決め、意地を見せる。

そしてそのまま試合は終了し、5-1で朝日大学の勝利に終わった。


(文責:石本 健人)


第2戦 4月28日(日) vs京都産業大学 ○19-0

4月28日平成25年度関西学生ホッケー春季リーグ男子1部京都産業大学vs聖泉大学の試合が、快晴の中舞洲ホッケーグラウンドで試合が行われた。


聖泉大学は開始1分、キーパーを外し、#12豊田を加え、11人攻撃の形を取り点を取る布陣で臨む。開始早々、FW#17越智が先制シュートで聖泉大学のペースを作る。

その後すぐに#8高田が追加点を決め、チームに勢いをつけた。その後前半10分にPCを奪いキャプテンの#3松本がフリックシュートを決め3-0。その後も得点を積み重ね、10-0で前半を折り返す。

 

後半に入ると開始1分に#2中島が決めると、後半もペースを作り、得点を重ねる。京産も積極的に前線にボールを送り込むが、今期のために鍛えてきたフィジカルや、連携あるディフェンスでしっかり切り抜け、ペースを守る。

豊富な運動量とパスホッケーで最終的に19得点の大量得点をマークし、京都産業大国勝利した。

 

(文責:豊田 雄哉)


第3戦 5月3日(金) vs甲南大学 ○5-0

戦平成25年5月3日(金)関西学生ホッケー春季リーグ第3戦、甲南大学との対戦が甲南大学六甲アイランドグランドにて行われた。

 

試合は甲南大学のセンターパスにより前半が始まった。聖泉大学は前半の初めからフルプレスにより甲南大学からボールを奪い、前半3分に#11津田のドリブルから#18樋口が強いプッシュを左サイドからゴール前に流し込み#17越智がこれを押し込んでゴールネットを揺らし、先制点を挙げた。この得点を勢いに、どんどん得点を稼ぎたい聖泉大学であったが、前半13分のPCを決めきることができない。甲南大学も得点を狙いに行くが、聖泉大学のディフェンスがなかなか得点を許さない。前半26分には#18樋口がボールを奪い、キーパーと1対1で華麗なループシュートを見せ、2-0。勢いは止まらずそのすぐ後にはPCをとりこれを#3松本がハイプッシュをゴール右真ん中にきめ3-0。前半は聖泉の3点リードで終了した。

 

後半はこのリードのまま行きたいところだが、甲南大学はあきらめずに聖泉ゴールに迫る。しかしこれを#1大西がファインセーブにより防いだ。後半になって両チームペースが落ちるが18分に#11津田のパスにゴール前に飛び込んできた#17越智がキーパーの裏をかくタッチでゴールを決めて4-0。途中ハプニングが起こり、相手ゴール前で#8高田が混戦になり相手の選手とぶつかり、甲南大学の選手が負傷してイエローカードをもらうことになった。後半終了間際には、PCで#6金丸が体を張ったリバウンドでゴールを決め、これが決定打になり5-0で聖泉大学が勝利を収めた。

(文責:大西 真・生駒 光)


第4戦 5月4日(土) vs中京大学 ○3-0

平成25年5月4日(土)晴れ渡った空の中、関西学生ホッケー春季リーグ第4戦中京大学との試合が伊吹ホッケー場にて行われた。


中京大学のセンターパスにより試合は始まった。開始早々、聖泉大学はプレスを仕掛け、素早いカウンターで前半3分にPCを奪うことに成功する。得点にはいたらなかったがペースを掴んだ聖泉大は、その後も攻めるが先制を決めることが出来ない。ミスの目立ち始める聖泉大に対し、カウンターなどでチャンスをうかがっていた中京大が徐々にボールポゼッションを増やしペースをつかみ始める。前半14分には中京大がPCを獲得した。得点にはいたらなかったが流れを掴まれる。相手のドリブル突破などでDFが突破され危ない場面も多くなるがなんとか守り抜いた。こちらも反撃に出るが、相手の守備をなかなか崩すことが出来ずに流れに乗れないまま前半を0対0で前半を折り返す。

 

後半は気持ちを切り替え、開始早々から猛攻を仕掛ける聖泉大だったがなかなか得点にはいたらない。お互い激しい攻防も徐々に聖泉大のペースになる。チャンスを決めきることが出来ず1点が遠い聖泉大だったが、後半26分#11津田がゴール右側のエンドライン付近、角度の少ないところから鋭いヒットシュートを放ちついに待望の先制点を決めた。その1分後の後半27分には相手のミスから素早い攻撃を仕掛けGKのリバウンドを拾った#5小野木のパスをまたしても#11津田がゴールに流し込み2点目を決めた。試合は完全に聖泉大ペースとなりその後も攻め続け、後半29分#5小野木がだめ押しの3点目を決め試合を決定づける。その後もお互い攻めるも得点は動かず、結果3対0で聖泉大が勝利を収めた。

(文責:中島 弘揮・齋藤 颯)


第5戦 5月18日(日) vs関西学院大学 △2-2

2013年5月18日(土)に平成25年度関西学生ホッケー春季リーグ男子1部、聖泉大学VS関西学院大学の試合が、京都府瑞穂グラウンドにて9:30に開始された。

 

試合は開始早々の前半2分聖泉大学のシュートを関西学院大学が一度はクリアしたものの聖泉大学FWの津田がダイレクトのヒットシュートで押し込み聖泉大学が先制する。ここからお互いに攻めきれない時間が続き試合が動かないまま時間が経過する。しかし前半23分関西学院大学のドリブルからサークル内の侵入をゆるしPCを関西学院大学に与えてしまう。このPCから関西学院大学にフリックシュートを決められ同点に追いつかれてしまう。これで勢いに乗った関西学院に聖泉大学は攻め込まれる時間が続き苦しい時間帯になる。しかし相手に決定的シュートを打たせず同点のまま前半が終了する。

 

後半に入り開始7分関西学院大学のカウンターを聖泉大学が反則で止めるも素早いリスタートにより関西学院大学がPCを奪取する。これを#30湯澤望選手のパスを2番森圭吾選手がタッチシュートで決めて関西学院大学が逆転する。この後は一進一退の攻防が続いた、しかし後半23分聖泉大学が怒涛の攻めをみせPCを獲得し#6金丸佳祐が泥臭いプレーでボールをゴールに押し込み同点に追いつく。この後も両者共に決定的なチャンスを掴むも活かしきれずにホイッスルが鳴り響いた。2対2の引き分けにより聖泉大学が決勝トーナメントへの切符を手にした。

(文責:高田 昴平)


決勝トーナメント 5月25日(土) vs天理大学 ●1-2(EX)

天理大学のセンターパスによって関西学生ホッケー春季リーグ、聖泉大学vs天理大学の試合が強い日差しの中始まった。

 

聖泉大学は序盤から激しいプレスで天理大学へプレッシャーをかけたが天理大学はペースを崩さなかった。そんな中、天理大学にサークル内でのファールなどで4つのPCを獲得された聖泉大学だが、DFの粘り強いプレーやGK大西選手のファインプレーにより、得点をさせない。このまま前半が終了かと思われたが、33分に天理大学にPCを取られFB善棚選手のフリックにより、1点を先制される。

 

後半に入っても激しいプレスを仕掛けた聖泉大学が、徐々にペースを掴み39分にFW樋口選手ゴール前に見事なパスをし、それをFW越智選手がゴールに綺麗なタッチシュートを決め同点のゴール。この得点で聖泉大学のベンチは湧いた。得点の後はまたもこう着が続いていく。ここで天理大学は聖泉大学の選手がボールを持った瞬間に人数を多く使ったプレッシャーをかけて何度もシュートチャンスを作るが、聖泉大学もサークルに侵入されても焦らず冷静なDFの声かけや、プレーで得点には結びつかない。
長く続いた凄まじい両大学の攻防にも終了のホーンが鳴り、試合は1-1の同点のまま終わった。

 
両チームも気合を入れ直して延長戦にはいった。しかし、開始直後に天理大学にPC獲得されたが防ぎきるが、すぐに天理大学がPCを再び獲得。FB善棚選手によるフリックがゴールを突き刺し、聖泉大学は敗れた。
天理大学に敗れはしたが、昨年の王者である天理大学に互角の試合ができ、延長戦まで戦えたことで、とても収穫の多い試合となった。

 

(文責:小澤 和也)


3位決定戦 5月26日(日) vs朝日大学 ●0-3

2013年5月26日(日)、平成25年度、関西学生ホッケー春季リーグ男子1部朝日大学vs聖泉大学の試合が、天理親里ホッケー場にて行われた。

 

聖泉大学は昨日の天理大学戦との激戦の疲れがあったのか立ち上がりから朝日大学のスピードあるパス回しと足を使った攻撃に翻弄された。聖泉はいつものような人とボールが常に連動している状態が作れない中、朝日大学が流れを掴み連続でPCを獲得。しかし、聖泉大学のキーパーを軸にしたDF陣が必死にボールに食らいつき簡単にはゴールを許さなかった。DFから流れを建て直そうとしたが朝日大学のペースのままだった。聖泉大学は、集中力が中盤につれ無くなり、足が動かなくなり怠慢なプレーで聖泉大学の選手がグリーンカードで立て続けに退場になり、数的有利となった状況で朝日大学の個人技などでPCを獲得。そのPCを背番号19の武田選手が先制点を泥臭く押し込んで獲得した。聖泉も声を掛け合い、盛り上げたりしたが攻撃の糸口を見つけれないまま前半戦が終了する。

 

後半開始早々、朝日大学がまたもやPCを獲得。キーパーの跳ね返りのリバウンドを背番号14の森選手がヒットで押し込み2点目を決める。聖泉大学もハーフで攻めの意識統一をし、気持ちを切り替えた。聖泉大学も何度かサークルインしてゴールを狙う機会をつくったが朝日大学のDFの頭脳的でなおかつ堅い守備に阻まれた。聖泉がうまく攻め崩せれないない中、朝日大学の華麗なパス回しと豊富なスタミナでまたもやペナルティーコーナーを獲得。背番号7の木谷選手のドラッグフリックが右隅に決まり3点差となり、試合が終了した。

 

連戦とはいえ、朝日大学の方が経験豊富で気持ちの差で負けたように感じる。しかし、聖泉もトップレベルのチームと互角にやれるとこまできた。あとはチーム力、特に決定的なゴールシーンで決めきる能力、DFの安定が必要だと感じた。また、攻め急ぎすぎてパスが単調になったりパスがうまく合わない場面が多くなったり、相手に動きやパスコースが読まれている場面が多かった。王座までに更なる個人のレベルアップとチーム力アップが必要でそれが出来たらもっと強豪相手にいい試合ができると朝日大学戦を振り返って感じた。

 

(文責:越智祐介)